中国知財/法務ニュース・コラム(2019年5月)
- 2019.5.24《中国法令ウォッチング》
技術輸出入管理条例が改正!外国企業のネックとなっていた条項削除されるも・・・
2019年3月18日、≪国務院による一部の行政法規の改正に係る決定≫が公布され、≪中華人民共和国技術輸出入管理条例≫(以下、技術輸出入管理条例)が改正されました。
従来の技術輸出入管理条例には改良技術は中国側に帰属するなどの強行規定が設けられており、外国企業が中国に技術供与する上でのネックとなっていましたが、今回の改正によりこうした条項が削除されています。但し、中国の契約法その他の規定ぶりを見ていくと、一気に障壁が取り払われたわけではないと考えられます。
・・・続きは中国法律ニュース最新号をご参照ください。
- 2019.5.22《中国商標コラム》
中国で「令和」が商標登録・・・「またか」と思ったあなた、勘違いしていませんか?
いよいよ始まった新元号「令和」。最近は世の中の知財への意識も高まったのか、元号発表直後から、「令和」が商標登録できるのか、というトピックもずいぶんメディアで取り上げられました。
その中である日出てきたのは、中国で「令和」が商標登録されていた、という報道。もし見出しを見ただけで「ほら、だから中国は・・・」と思ったあなた、事実を正確に理解できていますか?
概ねどの報道も的を射た説明をしていますので、きちんと最後まで読んでいる方は問題ないと思いますが、早合点してしまった人のために改めて説明しましょう。
・・・続きは中国商標コラムをご参照ください。
- 2019.4.17《中国商標実務レポート》
無効審判において引用商標が不使用の場合、知名度の高い後願商標を排除できない?
無効審判の請求人は引用商標に関する実際使用証拠を提出しなかった場合、引用商標が先行登録されただけで、保護されるべきでしょうか?
この問題を回答する前に、まず下記の判例を見てみましょう。
- 係争商標:SUPOR
- 引用商標:SUBOR
広東益華集団投資有限公司(以下「益華社」という)は、主としてゲーム機の販売をしています。第11類において先行登録された2件の文字商標「SUBOR」と4件の図形と文字の組み合わせ商標をもって、浙江蘇泊爾株式有限公司(以下「蘇泊爾社」という)が類似商品において登録された商標「SUPOR」に対し、無効審判を請求しました。
・・・続きは中国商標専門サイトのHLE(北京アイアール)による中国商標実務レポートをご参照ください。