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基礎からプラスチックを理解して、2050年カーボンニュートラルに備えよう!
プラスチックの基礎から成形加工の実務まで【入門編】
《基礎からプラスチックを理解して、2050年カーボンニュートラルに備えよう》
プラスチックの基礎から成形加工の実務まで【入門編】
セミナー詳細
セミナーについて
《基礎からプラスチックを理解して、2050年カーボンニュートラルに備えよう》
加工性や軽さなど、プラスチックなくしては日々の生活は成り立たないほどに重要なアイテムです。一方で、取り巻く状況は、レジ袋の有料化や使用量の削減、あるいは海洋プラスチック問題など、かつてないほどの逆風にあります。便利さを享受し続けるためには、プラスチックという物質やその加工法を基礎からしっかりと理解するとともに、その理解の上であらかじめ問題発生を抑止した適切な活用が重要です。
このセミナーでは、プラスチックを原子の構造にまでさかのぼって解説します。その基礎の元に、加工法、新規樹脂化の着眼点、長期安定活用の注意点など実務に直結する知識・知恵をご紹介します。身の回りのものを例として説明しますので、なじみやすく興味も沸く内容です。
「おうちで実験」では、プラスチックや成形加工を自宅で体感できる簡単な実験をご紹介します。プラスチック活用状況も写真中心のギャラリでご紹介します。
さらに、未来志向として、最新の樹脂や計測方法、2030年のSDGs、2050年のカーボンニュートラルの各種情報もご紹介します。20年以上に渡ってグローバル自動車メーカで樹脂部品と成形加工に従事し、さらに海外エンプラメーカの研究所にて用途開発を経験した講師ならではの、本質的ながらわかりやすいセミナです。
受講するメリット
- プラスチックと成形加工について、本質から論理的に理解できる。
- (樹脂の種類・成形法・活用注意点など)
- 樹脂・加工法・計測法などの最新トレンド
- SDGsやカーボンニュートラルといった新規課題関連情報
セミナー内容
1.プラスチックという物質の理解
プラスチックを原子構成から物質として理解します。1-1 プラスチックの歴史
1-2 物質としてのプラスチック ~金属・無機物との違い~
1-3 種類の概要: 熱可塑/熱硬化/複合材(CFRP・GFRP)2.樹脂の種類と成形法
プラスチックには多くの種類があり、種類ごとに加工法や注意点が異なります。2-1 樹脂種類の詳細と特徴: 熱可塑/熱硬化/複合材(CFRP・GFRP)
2-2 成形加工法
・熱可塑:射出成形/ブロー成形/押出成形/真空成形・・・
・反応硬化:RIM/トランスファー/熱硬化・・・
・CFRP:ハンドレイアップ/オートクレーブ/RTM/FW・・・3.活用の実際
実際に活用されている状況を写真中心に紹介します。3-1 日用品、身の回り: 飲料ボトル/洗剤等容器/日用雑貨/家電/OA機器・・・
3-2 自動車: 内装/外装/機能部品
3-3 産業用途4.活用のメリットと課題・注意点
プラスチックならではのメリットと活用の課題・対応の説明です。4-1 メリット、狙い: コスト低減/軽量化/高品位化(加飾・防錆・・・)
4-2 トラブル事例の紹介
4-3 課題と対応
4-4 「おうちで実験」: ここまでの説明内容を、おうちで体感する方法のご紹介です。5.これからのプラスチック
各種最新情報、SDGs、カーボンニュートラル、DXへの取り組み状況を紹介します。5-1 最新の樹脂、加工法、計測法
5-2 環境問題と企業責任、SDGsへの各企業の動き
- トヨタ自動車/帝人/サントリー/ライオン
5-3 次世代車とカーボンニュートラル
- 規制動向/マルチマテリアル化と接着接合/CFRPの活用
5-4 DXへの変革 DigitalTwin IoT+CAE+AI
- Industry4.0/Society5.0
講師プロフィール
高原 忠良(たかはら ただよし)
技術オフィスTech-T 代表
埼玉工業大学客員教授
博士(工学)
プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員
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- 1980~1989 新日本無線株式会社 高融点金属・セラミックの研究
- 1989~2012 トヨタ自動車 樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発
- 2012~2015 SamsungSDI(サムスンSDI 韓国本社)エンプラ研究所
- 2015~2017 大手自動車メーカ 研究所 次世代車要素技術開発
- 2017~現職 埼玉工業大学 客員教授
- 2020~現職 技術オフィスTech-T 設立
トヨタ自動車ではエンジニア、そしてマネージャとして、開発・製造に従事。その後、韓国でサムスン本社の研究所で、エンジニアプラスチック(エンプラ)材の開発から拡販までを担当。
いずれの企業にも共通し、どこでも誰でもすぐに使える優れた「業務プロセス要素」分解の考え方から、ひとづくり、人材育成、マネジメント分野の指導にあたる。
また、エンプラはそれ自体が環境負荷が高い材料でありながら、部品軽量化からの省エネにつながるカギとなる技術でもある。これらエンプラの固有技術を通して、SDGsにおいて重要な意味を持つ「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」目標において、脱炭素社会を目指した指導を行うことができる。
埼玉工業大学の客員教授として、デジタルツインによる新たなモノづくりを研究。
AIおよびそのためのデータ収集等、製造業におけるIoT活用を中心に、産官学連携の知見を有する。