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ブロー成形の必須知識と実務上の重要ポイントを半日で習得!
ブロー成形の基礎と応用
《加工の原理、生産課題対応、さらにDXやSDGs対応まで》
《加工の原理、生産課題対応、さらにDXやSDGs対応まで》
ブロー成形の必須知識と実務上の重要ポイントを半日で習得!
ブロー成形の基礎と応用
《加工の原理、生産課題対応、さらにDXやSDGs対応まで》
《加工の原理、生産課題対応、さらにDXやSDGs対応まで》
セミナー詳細
セミナーについて
ブロー成形の必須知識と実務上の重要ポイントを半日で習得できます!
ブロー成形は、容器形状を一工程で成形できるユニークな加工法です。
この特徴を生かし、飲料水やシャンプーボトルといった日常品から、燃料タンクやドラム缶など広範囲に容器として利用されています。
本セミナーでは、ブロー成形の基礎から、日々の生産課題、さらには将来を見据えた未来型ブロー成形までを俯瞰して解説します。これからブロー成形を検討される方、日々の生産で課題を抱えている方、今後の活用を構想される方が対象です。
具体的には、
- 基礎的な加工原理や求められる樹脂材料の特徴
- ブロー成形に関する代表的な不良と対策案
- DX対応ブロー成形、SDGsへの対応
などを主テーマとして講演します。
原理原則からブロー成形法を平易に説明しますので直感的に特色を理解できます。不良対策では、トヨタ式のカイゼン手法による具体例も説明します。
さらにデジタルテクノロジーの活用やSDGsの概要とブロー成形への適用説明は、これからのブロー成形の戦略構想のヒントを掴むことができます。ブロー成形について初心者の方から企画戦略のご担当まで、多くの方のご参加をお待ちいたします。
受講するメリット
- ブロー成形の加工原理や材料への要求といった基礎知識を習得できる
- ブロー成形の不良発生メカニズムと対応案を習得できる
- トヨタ式カイゼン(ブロー成形の慢性不良対策)を習得できる
- ブロー成形へのDX活用を習得できる
- SDGsや環境問題対応のヒントを習得できる
セミナー内容
1 ブロー成形品の活用状況
身近なモノを入り口として、どのような製品がブロー成形でつくられているかを確認します。1-1 身の回りにあるブロー成形品
1-2 自動車部品
1-3 その他2 プラスチックとその特性発現のメカニズム
ブロー成形を原理原則で理解するために、まずはプラスチックとはどのような物質であるかを理解します。2-1 プラスチックとは
2-2 樹脂とその種類
2-3 樹脂の特徴 ~金属・無機物との比較で理解~3 成形加工法とブロー成形
主な成形加工法を説明します。それらと比較することでブロー成形法の特色がよくわかります。3-1 主な成形加工法
3-2 ブロー成形の位置づけ4 ブロー成形の実際
ブロー成形の加工方法を、その歴史、加工の原理からご説明します。
基礎原理を理解することで、材料や設備・型がどのような機能性質となるべきかも同時に理解できます。4-1 歴史
4-2 加工の原理
4-3 樹脂材料への要求
4-4 成形機の構造と機能
4-5 成形金型5 ブロー成形法の種類と応用製品
5-1 ダイレクト・ブロー
5-2 多層成形
5-3 多次元ブロー
5-4 インジェクション・ブロー
5-5 延伸ブロー
5-6 インフレーション・ブロー6 不良の種類、その原因と対策
ブロー成形の弱点から生じる不良や工法課題の説明です。
加工プロセスや原理の説明と結びつけることで論理的に理解が進みます。6-1 ダイスエル
6-2 ダイマーク
6-3 ドローダウン
6-4 未ブロー
6-5 パンク
6-6 厚み偏差、形状制約
6-7 形状安定性、変形・収縮7 トヨタ式カイゼン(慢性不良対策)
ブロー成形の慢性不良をトヨタ式カイゼンで対策した事例を紹介します。
トヨタ生産方式の概要から解説しますので、トヨタ式カイゼンの活用方法も理解できます。7-1 トヨタ生産方式の歴史と概要
7-2 代表的用語から見るその思想
7-3 ブロー慢性不具合への適用事例
7-4 カイゼン効果の考察
7-4-1 職場力・ひとづくり
7-4-2 原価カイゼンと企業収益への貢献8 次世代ブロー成形
ブロー成形ビジネスの今後を大胆に予測します。
持続的開発への貢献や人材の育成、企業力強化へのヒントが見つかります。8-1 次世代型企業の例
8-2 環境対応
8-2-1 工法特有の課題の確認: エネルギ/歩留まり/生産性
8-2-2 海洋プラスチック問題
8-2-3 SDGs
8-2-3-1 SDGsとは
8-2-3-2 各社の取り組み状況: トヨタ/帝人/サントリー/花王とライオンの連携
8-2-3-3 ブロー成形の視点から考えるSDGs
8-3 DX活用: DX活用のアウトライン
8-3-1 最新計測技術の応用
8-3-2 CAE
8-3-3 IoT、AI
8-3-4 Digital Twinの可能性
8-4 業務プロセス要素の紹介
講師プロフィール
高原 忠良(たかはら ただよし)
技術オフィスTech-T 代表
埼玉工業大学客員教授
博士(工学)
プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員
1980~1989 新日本無線株式会社 高融点金属・セラミックの研究
1989~2012 トヨタ自動車 樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発
2012~2015 SamsungSDI(サムスンSDI 韓国本社)エンプラ研究所
2015~2017 大手自動車メーカ 研究所 次世代車要素技術開発
2017~現職 埼玉工業大学 客員教授
2020~現職 技術オフィスTech-T 設立
トヨタ自動車ではエンジニア、そしてマネージャとして、開発・製造に従事。その後、韓国でサムスン本社の研究所で、エンジニアプラスチック(エンプラ)材の開発から拡販までを担当。
いずれの企業にも共通し、どこでも誰でもすぐに使える優れた「業務プロセス要素」分解の考え方から、ひとづくり、人材育成、マネジメント分野の指導にあたる。
また、エンプラはそれ自体が環境負荷が高い材料でありながら、部品軽量化からの省エネにつながるカギとなる技術でもある。これらエンプラの固有技術を通して、SDGsにおいて重要な意味を持つ「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」目標において、脱炭素社会を目指した指導を行うことができる。
埼玉工業大学の客員教授として、デジタルツインによる新たなモノづくりを研究。
AIおよびそのためのデータ収集等、製造業におけるIoT活用を中心に、産官学連携の知見を有する。