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~明日からすぐ取り組める!トヨタA3文化の簡易演習付き~
トヨタ・サムスン流の人材活用を学ぶ
トヨタ・サムスン流の仕事術、考えをまとめて伝える技術 / 実務者必見・教育担当者のヒントに
セミナー詳細
セミナーについて
With/Afterコロナのニューノーマルの時代としてのテレワークの拡大・定常化やジョブ型への移行の潮流、Society5.0やAIといったDX技術の活用、SDGsやESGを見据えての経営など、業務環境は劇的に変化しています。これまでの業務フローから大胆な変革が必要です。従来の、業務指示と結果を見ての次の指示というフローから、個々人の自律的な働き方への変化です。逐次報告書型から自律的目的志向ユニット出力型への変化です。
グローバル企業のトヨタ自動車とサムスン、当然、仕事の進め方から風土・雰囲気まで大きな違いがありました。しかし、業務プロセスを細かい要素にまで分解してみますと、実に単純な当たり前の要素の積み上げでもありました。この業務プロセス要素を意識して自律的に行動する人材を第一線で活用しています。
トヨタやサムスンのこのような人材活用にヒントを得ながら、新時代の人材活用を考えてまいります。
受講するメリット
- 新時代に対応する人材育成のヒントが得られます。
- 仕事を大胆に任せるジョブ型人材のポイントがわかります。
- 自主、自律的に業務を遂行する着眼と考え方が身につきます。
セミナー内容
1.はじめに
劇的な変化状況を概観します。ニューノーマル/AIとDX/SDGs・・・
2 トヨタ自動車とサムスン
新時代の人材活用に応用すべく、トヨタとサムスンを類似性・相違点の二面から俯瞰します。2-1 外から見えること(歴史/ブランド価値/戦略/今後の方向性)
2-2 働いてみて初めて分かること(企業文化/教育/人事評価)
3 トヨタ生産方式の考え方と人材
グルーバルTOPを走り続けているトヨタの源泉となっているトヨタ生産方式を、人材活用面の視点で解説します。3-1 トヨタの今を支える力
3-2 トヨタ生産方式の歴史と概要
3-3 そもそもトヨタ生産方式とは?イメージで解説
3-4 固有の用語を人材活用面から解説
4S/標準化/目で見る管理/7つのムダ/現地現物/見える化/自工程完結/カイゼン4 自律型業務のためのトヨタA3文化
トヨタ自動車のA3 1枚にまとめるという文化を、ニューノーマルの時代の自律型の視点で整理します。自己の着眼点の徹底整理は同時に人に伝える力ともなっています。
4-1 トヨタのA3文化、コマツのA3文化
4-2 なぜA3で1枚だけなのか?
4-3 A3資料の例
4-4 観客を徹底的に意識した一人芝居5 サムスンのスピード感と人材
圧倒的なスピード感の源泉は何であるかを分析し、人材活用への応用を考えます。5-1 明確な目標と定量管理
5-2 垂直統合組織
5-3 グローバル採用とジョブ型6 業務プロセス要素
業務を構成する単純な「当たり前」を常に意識することが大切です。6-1 取り組み姿勢(即日実行/走りながら考える/時間とレベル/品質とコスト/後工程はお客様/思考と作業の分離/Bad News First)
6-2 コミュニケーション(常識の非常識/相手の立場・相手の常識/信頼感)
6-3 目で見る管理(目的の明確化/基準の明確化と再確認/見える化と見せる化)7 未来対応のために
今後の社会を想定し、重要な言葉を理解するとともに未来人材について考えてみましょう。7-1 事例) 自動車の環境規制と自動車メーカのグローバル再編
7-2 環境問題と企業責任
7-3 SDGs・ESG
7-4 ジョブ型・メンバーシップ型
7-5 社外に示せる外的評価と継続的自己研鑽
講師プロフィール
高原 忠良(たかはら ただよし)
技術オフィスTech-T 代表
埼玉工業大学客員教授
博士(工学)
プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員
1980~1989 新日本無線株式会社 高融点金属・セラミックの研究
1989~2012 トヨタ自動車 樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発
2012~2015 SamsungSDI(サムスンSDI 韓国本社)エンプラ研究所
2015~2017 大手自動車メーカ 研究所 次世代車要素技術開発
2017~現職 埼玉工業大学 客員教授
2020~現職 技術オフィスTech-T 設立
トヨタ自動車ではエンジニア、そしてマネージャとして、開発・製造に従事。その後、韓国でサムスン本社の研究所で、エンジニアプラスチック(エンプラ)材の開発から拡販までを担当。いずれの企業にも共通し、どこでも誰でもすぐに使える優れた「業務プロセス要素」分解の考え方から、ひとづくり、人材育成、マネジメント分野の指導にあたる。
また、エンプラはそれ自体が環境負荷が高い材料でありながら、部品軽量化からの省エネにつながるカギとなる技術でもある。これらエンプラの固有技術を通して、SDGsにおいて重要な意味を持つ「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」目標において、脱炭素社会を目指した指導を行うことができる。
埼玉工業大学の客員教授として、デジタルツインによる新たなモノづくりを研究。AIおよびそのためのデータ収集等、製造業におけるIoT活用を中心に、産官学連携の知見を有する。